HALの各種感想・レビュー置き場

プリキュア曲のレビュー・各種感想等を気ままに書いています。

【プリキュア楽曲レビュー】Vol.213「キラリ☆100カラットの奇跡」

「魔法つかいプリキュア!ボーカルベストアルバム てのひらのおくりもの」収録曲。

作詞:青木久美子

作曲・編曲:高木洋

歌:キュアミラクル(CV:高橋李依)・キュアマジカル(CV:堀江由衣)

(敬称略)

 

小さな一歩が生み出す、無限大の奇跡。

音という名の宝石が、耳に優しく流れ込む。それは心を照らすともし火となり、聴き手の芯をじんわりと温めてくれる。スピード感も伴った、ハートウォーミングなメロディが魅力的な一曲だ。

まほプリというシリーズのキャラクターソングなだけあって、宝石の名前があちらこちらに散りばめられている。本編に登場した変身形態の名前が次々に紡がれ、懐かしきあの決め台詞へと集約していく楽曲の流れの美しさ。それはこれ以上ない程、シリーズを象徴したものだと言えるだろう。

「カラット」とは、重さの単位。エンゲージリングのダイヤモンドも、1カラットに達することは稀だそうだ。タイトルにもある「100カラット」の奇跡がどれほど重く、大きな意味を持つかが伺い知れる。

だが、その奇跡が突然に舞い降りることは、無い。小さな一歩、零してきた涙、悩み苦しんだ日々の記憶。その積み重ねが大きな奇跡を生むのだということが、歌詞の中に刻まれている。

もっとも、それが窺い知れる部分はほんの2、3フレーズ。油断していれば聞き流してしまうかもしれないほど僅かなものだ。

だが、これはプロの、それも一流のプロの紡いだリリックだ。無駄なフレーズはあり得ない。全てのフレーズに意味と、意図が必ず存在する。何気ない一言に、曲全体を通じたテーマが仕込まれている場合だってあるのだ。

歌詞を読んで感じた先述の感想は、あくまで自分の意見に過ぎない。本当のメッセージは、もしかしたら違う所にあるのかもしれない。

大切なことは、楽曲に込められた作り手の想いを、聴き手が能動的に探そうとすることだ。

発信された作品をただ受け取るだけではつまらない。聴き手がそれを咀嚼し、作り手の想いやメッセージを想像するからこそ、音楽は楽しいのではないだろうか。少なくとも自分は、そう思う。

まほプリを象徴するキャラクターソングであると同時に、プリキュアシリーズを代表する作詞家である、青木久美子さんの高いスキルを垣間見ることができる楽曲の一つが、この歌だ。

たった一言に込められた無限大の想いが、そこにある。

 

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