HALの各種感想・レビュー置き場

プリキュア曲のレビュー・各種感想等を気ままに書いています。

【プリキュア楽曲レビュー】Vol.204「言葉のエメラルド」

「魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ」収録の、キュアフェリーチェのキャラクターソング。

作詞:紘瀬さやか

作曲・編曲:片山修志

歌:キュアフェリーチェ(CV:早見沙織)

(敬称略)

 

溢れ出す、緑の光。それは眩しくも温かい、万物を照らす慈愛の光。

早見沙織さんの凛々しい声が、この楽曲の劇的な幕開けだ。力強くも温かい、彼女にしか出せない歌声が聴き手の心を一瞬で握る。比喩表現ではなく、飲み込まれるのだ。早見沙織さんの、キュアフェリーチェの世界に。

全体的に早めのテンポでメロディは進行する。エレキギター、打楽器、様々な音のパーツが歌に重なり、非常に熱い楽曲に仕上がっている。

言葉というものは、万能だ。人を生かしもすれば滅ぼしもする。それは誰にでも、覚えがあるのではないだろうか。人間の言葉はそれほどに強い力を持つ。

そのことを、言葉の限りに描写したのがこの楽曲だ。

傍にいる人が発し続ける、言葉という名のメッセージ。そのメッセージはキュアフェリーチェ=花海ことはちゃんの内に刻まれ、その心に銀色の雪の如く降り積もっていく。降り積もった力は次第に脈打ち、叫び始める。誰かの支えになりたいと。

止めることのできない想いが、銀の光を緑色に染め上げる。その瞬間、彼女の想いは爆発するのだ。全てを照らす、眩しくも温かい輝きとともに。

力強さと優しさが並び立つこの楽曲は、力強さと優しさを兼ね備えた歌い手が居なければ成立しない。早見沙織さんは、その条件を満たす稀有な歌い手だ。聴き手の心をそっと抱きしめるような優しい歌声。同時に、儚い様でいて芯の通った折れない歌声。慈愛という名の強さを持つその声が、彼女をプリキュアに引き合わせたのだろう。この楽曲の誕生は、「魔法つかいプリキュア!」が始まった時から運命づけられていたのかもしれない。

この楽曲もまた、プリキュアに触れたことのない人にこそ聴いてもらいたい楽曲だ。

強さ、優しさ、儚さ、諦めない心。そして、それらの想いが形作る、光り輝く世界。それは、プリキュア達が守ろうとする世界そのものだ。子ども向けアニメと侮るなかれ、その素晴らしさは大人たちをも魅了する。最高の景色への入り口となり得るのが、この楽曲なのだ。

プリキュアソングは、本当に奥深い。まるで、数多の宝石が眠る鉱脈の様だ。現実の鉱脈と違うのは、毎年新たな宝石が増え続けていくこと。掘り進めるのが、本当に楽しい。

来年はどんな輝きが、我々を待ち受けているのだろうか。

 

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