「ドキドキ!プリキュア ボーカルアルバム2 ~100%プリキュアDAYS☆~」収録曲。
作詞:Funta3
作曲・編曲:高木洋
歌:黒沢ともよ
(敬称略)
心を叩くイントロは、琴線を弾く人差し指。それを皮切りに、爽やかな風が頬を凪ぐ。胸を優しく包み込む、穏やかなメロディが特徴的な楽曲。
歌詞は非常にストレート。どんな逆境にあっても挫けないこと、負けないことの大事さを一貫して伝えている。ともすれば、それは理想論と断じられかねない危うさを秘めている。
そうした歌詞に説得力を与えているのは、やはりメロディだ。ひたすらに透き通ったメロディが、心の扉を撫でていく。音によって揺らされた扉の隙間に、歌詞に込められたメッセージが入り込んでいくのだ。
理想を紡いだ歌詞のアタックを、優しく爽やかなメロディがアシストする。曲と歌詞のコンビネーションが見事に決まった楽曲。
夢を語ってこその子ども向けアニメ、夢を語ってこそのプリキュアだ。決して派手さはないが、それを綺麗事ではなく確かなパワーを持たせて聴き手に伝えるクリエイターの方々の手腕には、ただただ脱帽するばかりだ。