「Go!プリンセスプリキュア ボーカルベスト」収録の、キュアフローラのキャラクターソング。
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:RegaSound
歌:キュアフローラ(CV:嶋村 侑)
はるかちゃんが、歌っている。自分の声で、自分の歴史を紡いでいる。
この楽曲に声優さんの存在は感じられない。その歌声はどこまでも「キュアフローラ」であり、どこまでも「春野はるか」なのだ。キャラクターソングの、そして嶋村侑さんの真髄を見せつけられる楽曲。
曲のタイトルが示す意味は、「最初の場所」、「第一の場所」、「根本の場所」。同じようで、示すものは全く違う。この楽曲の注目ポイントは、タイトルの意味の変遷にある。
序盤で描かれるのは夢の始まり。夢を追いかけ始めたはるかちゃんが立つ「最初の場所」。
中盤で描かれるのは夢への道程。それぞれの夢を追いかける親友たちと織りなす、かけがえのないひと時が詰まった「第一の場所」。
終盤で描かれるのは、はるかちゃんが辿り着いた夢への答え。形のない理想を追いかけ続ける決意を胸に、未来を生き続けるという誓い。彼女が心の根本に抱いた確かな理想。
彼女が歩いてきた道が、夢へと向かって走り抜いた濃密な時間が、この楽曲の中に凝縮されている。どことなく聴き手の心を引き締めるメロディも、この楽曲のシリアスなストーリー性を引き立てる。
はるかちゃんの輝きを鮮烈に描いた、珠玉のキャラクターソング。
人が夢を追う姿はきっと、新たな夢が始まる場所。誰もが立てる「最高の場所」だ。