「Yes!プリキュア5」前期ED主題歌。
作詞:佐々木美和
作曲:marhy
編曲:久保田光太郎・marhy
歌:宮本佳那子
(敬称略)
この楽曲程、心の緩衝材として最適な音楽は他にないかもしれない。
底抜けに平和で楽天的な雰囲気に溢れたメロディと歌詞に、宮本佳那子さんの持つ「歌をデフォルメする力」に満ちた歌声が重なることによって起きる化学反応。それはどんなに重い話の後でも、どんなに明るい話の後でも心の揺れを落ち着かるクッションになる。
「高まる気持ちを落ち着かせる」事と、「沈んだ気持ちをフラットに戻す」という、ED主題歌の粋が凝縮された良曲。
「歌をデフォルメする力」という聞き慣れないであろう表現を使わせてもらったが、それについては宮本佳那子さんの魅力を綴った以下の記事を参照していただきたい。
https://hal8742jy93.hatenablog.com/entry/2023/08/01/163200
いずれにしろ、彼女は選ばれるべくしてこの楽曲の歌い手に選ばれたのだと思う。
歌詞にも、シリーズの特色が前面に押し出されている。
そう感じるのはきっと、のぞみちゃんの姿を象徴したような言葉選びがなされているからかもしれない。シリーズを見ていけば、きっとそれが腑に落ちていくことだろう。
後のレジェンド歌手、そしてキュアソードとなる宮本佳那子さんをプリキュア界に引き込んだこの楽曲が果たした役割は、あまりにも大きい。だが、そんな特別さを感じさせない「お隣さん」のような雰囲気も、この楽曲の大きな魅力だ。
聴けば聴くほど好きになる。まさに、アニメ主題歌の理想形だ。