「スイートプリキュア♪ ボーカルベスト」収録の、キュアメロディのキャラクターソング。
作詞:青木久美子
作曲・編曲:藤澤健至
歌:キュアメロディ(CV:小清水亜美)
(敬称略)
プリキュアは、あきらめない。
そのことを、彼女たちは伝え続けてきた。お話だけではなく、楽曲でも。
雲一つない晴天を思わせるような爽快感溢れる楽曲、という表現はすでに手垢がついているが、青空と太陽は弾ける明るさの象徴だ。その明るさをもってプリキュアとなった少女たちの心を表現した、プリキュアイズムに溢れた良曲である。
この曲には、もう一つ「プリキュアイズム」を象徴している物がある。それは、未来への希望だ。
曲の初手から正にそれが描かれている。音階の到達点の向こうにある景色へのときめきは正に、未知の景色への憧れを「スイートプリキュア♪」らしい切り口で表現している。
多くのプリキュア達は夢を持ち、あるいは夢を探してきた。見たことのない世界へ向かって走る彼女たちの姿は、プリキュアが刻んできた足跡と言える。
多くのプリキュアが歩んできた道程を、「スイートプリキュア♪」のテーマを通して聴き手に伝えているのだ。
この歌を歌っているのは、シリーズの主役であるキュアメロディ。
主人公のキャラソンを通して、プリキュアの何たるかを青木久美子さんは伝えようとしたのかもしれない。
黎明期から活躍してきたクリエイターは、やることが違う。そんな行間を読んでみるのもプリキュア楽曲の面白さだ。