「ふたりはプリキュアMaxHeart ボーカルベスト!!」収録曲。
作詞:青木久美子
作曲:小杉保夫
歌:五條真由美
(敬称略)
文字通り、未来への旅立ちを描いたスローバラード。それは「巣立ち」と言い換えてもいい。まさしく、「卒業」を象徴する楽曲と言える。
年齢を重ねれば重ねるほど、「巣立ち」や「卒業」の機会は少なくなってくる。それは、自身が持つ世界が広がり辛くなるということでもある。
この楽曲は「旅立ちの歌」であると同時に、そんな大人たちへの「警鐘を鳴らす歌」でもあると感じられる。
人間は良くも悪くも、現状に甘んじる。自分だってそうだ。だがそれは、自らの可能性から目を背ける行動。得られたはずのときめき、感動、熱い情熱の奔流を自ら捨てる行動なのだ。
少年少女は、旅立ちを恐れない。今が永くは続かないと誰よりもわかっているから。だからこそ、新たな世界、新たな感動を求めずにはいられないのだろう。
そうだとしたら、我々には学ぶべき対象があることに気づくはずだ。
この楽曲は、プリキュアソング。過去を懐かしむだけでなく、今という時間を全力で走り続けるプリキュア達から得られるものはきっと多い。
過去の旅立ちを懐かしむばかりではなく、今旅立つ人から学ばなければならない。
そんな自戒をもって、この楽曲に向き合ってみてもいいのではないだろうか。