「スマイルプリキュア！」OP主題歌。
作詞：六ツ美純代
作曲：高取ヒデアキ
編曲：籠島裕昌
歌：池田彩
（敬称略）
柔らかさと明るさ、そして疾走感。異なる3つの個性が一つになった名曲。心の暗雲を吹き飛ばし、立ち上がる力を与えてくれるパワーソング。
「スマイルプリキュア！」放送の前年に発生した、東日本大震災。東北の、とりわけ岩手・宮城・福島のプリキュアファンは、プリキュアどころではない一年を過ごしていたと思う。同じ東北の人間として、震災のボランティアにも行かせてもらった人間として、彼ら、彼女らの置かれた苦境は想像に難くない。
「スマイルプリキュア！」が始まった当時ですら、その状況は決して変わってはいない。多くの人が仮設住宅や避難所で過ごし、故郷に足を踏み入れる事すらかなわない人々が大勢いた。
この楽曲が描いたのは、「笑顔」が持つパワー。非常にテーマはシンプルだ。
だが、シンプルかつストレートなテーマだからこそ、今までの生活を失ってしまったプリキュアファン達の心に光を灯したに違いない。
多くの人がこの楽曲に救われた。多くの人が、この楽曲を聴いている間は笑顔になれた。勝手な想像かもしれないが、それだけの力を、確かにこの楽曲は持っているのだ。知名度の高い楽曲だが、上述の事を念頭に置きながら聴いてみると、また違った感動があるのではないかと思う。
この楽曲の功績はあまりにも大きい。プリキュア史、否、アニメ史にその名を刻まれるべき名曲。「スマイルプリキュア！」の名は、伊達ではないのだ。
