HALの各種感想・レビュー置き場

プリキュア曲のレビュー・各種感想等を気ままに書いています。

【プリキュア楽曲レビュー】Vol.208「イマココカラ」

「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪」劇中挿入歌。

作詞:青木久美子

作曲:高取ヒデアキ

編曲:籠島裕昌

歌:プリキュアオールスターズ(キュアフローラ・キュアマーメイド・キュアトゥインクル・キュアラブリー・キュアプリンセス・キュアハニー・キュアフォーチュン)

(敬称略)

 

歌姫たちのミュージカルが今、開演する。

言葉通りだ。静寂な空間に、入れ替わり立ち代わり響き渡る7人のプリキュア達の歌声。その姿は、珠玉のミュージカルを思わせる。楽曲の進行とともに重なる彼女たちの歌声は正に、耳で味わうドリームステージだ。

目を閉じれば、浮かんでくる。スポットライトの下、歌い踊る彼女たちの姿が。舞台の上で光り輝く、彼女たちの姿が。それはあくまで空想の景色だが、音だけではなく視覚においても胸の高鳴りを感じられる、稀有な楽曲と言えるだろう。

歌詞は非常にストレート。ストレートに、「プリキュア」を表現している。プリキュアの楽曲なのだから当たり前だろう、と言われるかもしれないが、この楽曲において特筆すべきは、その歌詞の量の少なさにある。

これは、ボリューム不足ということでは断じてない。プリキュアを表現する上で、極めて無駄のない言葉選びがなされているということだ。これからプリキュアを見るという方は、この楽曲の歌詞を脳裏に刻み付けて欲しい。

一つ一つのフレーズが腑に落ちるはずだ。一つ一つのフレーズが、正鵠を射るものだったと気づくはずだ。最小限の言葉で最適かつ最高の描写がなされている。プリキュアミュージックのレジェンド、青木久美子さんの真骨頂がここにある。

プリキュア達の躍動をこれでもかというほどに視覚化する、高取ヒデアキさんの音作りも見逃せない。音は耳で聴くものという固定概念が砂の様に脆く崩れていく。スーパー戦隊の音楽でも活躍したクリエイターは、プリキュアにおいてもその実力を遺憾なく発揮している。

そして、作詞・作曲を複雑に編み込み、一つの形にする籠島裕昌さんの仕事がこの楽曲を結実させる。

歌い手、作詞家、作曲家、編曲家。楽曲の柱となる表現者達の心と技が光る一曲。プリキュア楽曲はかくも素晴らしい職人たちによって支えられているのだと、この楽曲が教えてくれる。

一見ではわからない魅力に溢れた、華やかさと「いぶし銀」な一面を併せ持った稀有な一曲だ。

 

にほんブログ村 アニメブログ プリキュアへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 アニメブログ アニメソングへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

人気ブログランキング - 投票処理中